「専門医会をご存じですか?」

「専門医会をご存じですか?」

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 三鷹市医師会には、内科・外科ほかさまざまな科の医師が所属しており、それぞれ内科医会・外科医会などとして講演会や研修会を通して研さんに励んでいます。その一つに専門医会があります。

 専門医会と聞いてもピンとこないと思いますが、これは地域医療には少ない脳神経外科、泌尿器科、形成外科、麻酔科など、大学病院などの「大きな医療機関には必ずあるが地域医療では珍しい診療科」の医師からなります。

 大学病院などでは、脳神経外科は脳や脊髄などの病気を手術で治します。泌尿器科も腎臓、ぼうこうなど尿路に関する手術も含めた治療をします。形成外科はさまざまな傷をきれいに修復し、顔面骨の骨折なども治します。麻酔科はさまざまな診療科の手術の麻酔を担当します。

 しかし、地域医療ではこのような医療と異なり、各診療科で扱う症状をしっかり見極めて、外来通院で治療することが日常の診療となっています。脳神経外科であれば、頭痛やめまい、しびれ、泌尿器科は排尿の困り具合、形成外科は腫瘤(いぼ)の切除、皮膚と傷のトラブルの解決相談などです。麻酔科は、外来ではペインクリニックという、痛みに麻酔薬を使って治す治療をします。

 また、専門医会では得意とする分野の患者さんの症状が、大学病院などの医療が必要なのか的確に判断して、橋渡し役をすることも一般診療所とは異なる大切な役割となっています。このために、専門医会に所属する医療機関では、来院される患者さんの特性を考慮したさまざまな検査も行っています。脳神経外科では、MRIやCTなどの画像検査をできるだけ早く実施して、安心できる状況か判断します。

 前記したような症状で、「この程度、こんな症状で大学病院などに受診してよいか」など悩むときは、ぜひ専門医会の診療所で相談されることをお勧めします。

 このような特色を持った専門性の高い診療所も、ほかの医師部会と密接に連携して、市民のみなさんへの医療貢献をさらに発展させていきたいと思います。

2017年7月2日


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