「三鷹市の乳がん検診について」

「三鷹市の乳がん検診について」

がん

 平成15年度に始まったマンモグラフィまたは超音波検査の画像検査を併用する乳がん検診は、15年を経過し市民の間にかなり定着してきました。とはいっても、日本人女性の乳がん検診受診率はまだまだ低いのが現状です。厚生労働省は日本人女性の乳がん検診受診率が40%程度と、依然として諸外国の70~80%程度に比べ低いことを指摘しています。

 乳がん検診の最大の目的は早期がんの発見です。現在乳がんの治療法は著しく進歩し、早期のステージで発見され適切な治療が行われた場合、100%に近く治癒に導くことができるようになりました。加えて小さな創傷での治療が可能です。半面、まだ自己発見がきっかけで乳がんが診断されるケースが少なくないことも事実です。この場合、ある程度の大きさに進行していることが多く、触診されない状態で画像検診により発見される乳がんに比べてステージも高くなります。

 従って、乳がん検診は無症状のうちに検診で発見されることに意義があり、視診・触診の意義が問われるようになってきていました。28年2月に国の『がん予防重点健康教育およびがん検診実施のための指針』が改正され、乳がん検診の視診および触診は奨励しない、とされたことから、市においても30年度の検診から、乳がん検診から視診・触診を省くことができるように検診方法を変更することにしました。その結果、今まで乳がん検診を一度も受けたことがない方が受診しやすくなることに加えて、検診医の性別を過分に気にされることなく、受診していただけるようになります。もちろん従来通りの検診を希望される方は、マンモグラフィまたは超音波検査に併せて視診・触診をお受けいただけます。

 転ばぬ先のつえ、2年に一度は乳がん検診を継続的にお受けになることを強くお勧めいたします。

2018年4月15日


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