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おしっこの悩みあれこれ

 尿にまつわる症状は、尿が出にくい「排尿(出す)」と、頻尿・トイレまで間に合わない「蓄尿(ためる)」の問題として大きく分けることができます。

 「排尿」に問題があると、「排尿後、尿がまだ残っている感じ」「排尿の途中で尿が切れる」「尿の勢いが弱い」「排尿時にいきむ」などの症状が出ます。男性に多く見られ、前立腺肥大症が原因として疑われます。程度がひどい場合には、まず、前立腺と尿道・ぼうこうの緊張を緩める薬を服用します。前立腺が大きくなっていれば、前立腺を小さくする薬を併用する場合もあります。薬を服用しても、尿が出なくなる「尿閉」になるようであれば、手術が必要となります。なお、前立腺がんの場合もありますので、腫瘍マーカーのPSA採血検査は受けておいた方がよいです。診断は主に問診で行われ、検査も右記の採血以外は腹部超音波などで、痛いものはありません。

 一方、「蓄尿」に問題があると、「排尿後、2時間以内にトイレに行きたくなったことがある」「排尿を我慢するのがつらい」などの症状が出ます。こちらは男性・女性ともに見られます。病気としては、過活動ぼうこうが疑われます。過活動ぼうこうでは、「突然起こる、我慢できないような強い尿意」が見られます。女性では、間に合わずに尿漏れとなる場合が多いのが特徴です。また、「何回も尿に行く」頻尿を訴えられる方も多いです。たくさん水分を摂取するとその分おしっこで出ますので、頻尿の場合は「蓄尿」に問題がない場合もあります。そのためには排尿日誌を書き、特に夜間に尿量が多い「多尿」は除外する必要があります。頻尿の場合は、飲水を控えれば尿の回数が減ります。なお、男性では前立腺肥大症で「排尿」に問題がある場合でも、残尿が多過ぎて1回で出せずに頻尿になる場合があり、注意が必要です。この場合も、検査は腹部超音波などで済みます。

2019年3月17日


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