皆さんの健康のために

骨粗しょう症

整形外科

 骨粗しょう症とは骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。わが国では骨粗しょう症の患者さんは推定千百万人にのぼり、特に女性に多く、65歳以上の女性の発症頻度は50%以上といわれています。勢いよく転倒すれば誰でも骨折してしまいますが、骨粗しょう症になると小さな外力でも骨折したり、何もしなくてもじわじわ背骨がつぶれてきたりします。

 場合によってはそのまま寝たきりになってしまうことがあり、骨粗しょう症対策はとても重要です。対策の第一歩は自身の骨の状態を知ることです。骨密度測定や血液検査を行い現在の骨の状態を知ることがまず重要です。三鷹市では年に4回骨粗しょう症健診を行っていますので、対象年齢の方はこれを利用するのもよいですし、対象外の方は検査機器を導入している医療機関で検査をしてもらうとよいでしょう。

 検査を受けて、骨粗しょう症と診断されたらどうしたらよいでしょう? 適度な運動や日光浴、バランスの取れた食事などはどなたにとっても必要ですが、それぞれの方の年齢や性別、骨粗しょう症の程度や既往歴などにより内服薬や、注射製剤を用います。カルシウム剤やビタミンD、ビタミンKなどの栄養素の不足を補う治療や、骨の吸収(骨が溶けていく状態)を抑える薬、さらに骨の形成を促す薬などがあり、最近では骨吸収を抑えさらに骨形成を促す作用を併せ持つ薬剤も開発されています。これらを上手に使い分け、生活習慣も見直しつつ骨粗しょう症と向き合っていくというのが現実的な対策になると考えられています。悪化させ、寝たきりにならないためにも、まずは自身の骨の状態を医療機関でチェックしてみませんか?

2019年4月7日


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