皆さんの健康のために

高齢者が生き生きと生活するには医療と介護の連携が重要!

高齢者医療

 ご高齢になると色々な病気や介護の問題が出てくることが多くなります。高齢の患者さんは複数の慢性の病気(高血圧や糖尿病、心臓や肺、脳の病気など)を持ち、このためいくつかの医療機関を受診し、何種類ものお薬を長期に服用されていることが多いのが現状です。症候が典型的でないことも多く、肝臓や腎臓などの機能が低下しているためお薬の副作用が出やすくなっています。視力や聴力、認知機能の低下からお薬がきちんと飲めないなどの問題が出ていることがあります。また、加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能など)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなることがあり、この状態をフレイル(虚弱)と言います。かかっている病気の影響でフレイルの状態も悪くなると考えられています。しかしながらフレイルは適切な介入を行うことで、ある程度元の状態に戻る可能性があると考えられています。これらを円滑に行うためには,地域、医療・看護・介護・リハビリなどの多職種、市役所を含めた多機関の連携が必要であり、この医療と介護を結ぶうえで重要な役割を担うのが地域包括ケアシステムです。医療と介護の両方を必要とするご高齢の方々をかかりつけ医や、地域包括支援センターやケアマネジャーなど介護職の方々とも密接な連携を取りながらバランスよく診ることにより、たとえ病気を持っていても、高齢者が生き生きと生活できるようにすることが重要です。

三鷹市では10年以上前から認知症の地域連携を開始するなど、この分野で秀でている地域です。健康上、生活上で困ったことが生じたら、まずはかかりつけ医、地域包括支援センター、市役所へご相談ください。

2019年7月21日


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