在宅
一般に人は75歳ごろになると何らかの病気を抱えるようになり、その後10年程度病気と付き合って生活を送り、いずれ亡くなっていくといわれています。 元気なうちは自力で通院できていたけれどだんだん一人での通院は難しくなり誰かの付き添いが必要となる、でもその先は通院もできなくなる。そしていつか最期を迎える…。 多くの人が最後は住み慣れた自宅で過ごしたいという希望を持っています。恐らくはみなさんもそうなのではないでしょうか。 これまでは通院ができなくなると入院するか施設に入るかということが多かったのですが、現在は介護保険のサービスも利用しつつ在宅療養という選択肢も選ぶことができるようになっています。自宅に医者や看護師がお伺いし日常の体調の管理をする。簡単な血液検査や酸素投与や点滴なども行い可能な範囲で自宅で治療をする。自宅での治療が難しければ入院の相談をする。そんなことも可能となっています。 多くの方にとってはなじみのないことかもしれませんが、現在も市内で1,200名ほどの方が我々の在宅医療を受けていて、今後数年で1・5倍になると推定されており、身近なものになっていくと思われます。 現在70歳前後のいわゆる団塊の世代といわれる方々が75歳を迎えようとしている今日、メディアでは日本の医療財政の厳しさや救急医療現場での疲弊などの報道がなされることが多くなっているように、将来的に現在の医療制度では立ち行かなくなってしまう可能性が高いこともあり、もう一つの選択肢として在宅医療が注目されています。 一人暮らしでもこのような選択をすることは可能です。ご自身やご家族で興味がある方がいらっしゃいましたら遠慮なくご相談ください。 |
2019年12月15日