大多数の方がスマートフォン(スマホ)を日常生活のいろいろな場面でお使いだと思いますが、スマホの扱い方が悪くて心身に障害が起きている方も少しずつ増えている印象です。 手の障害で代表的なものは、利き手の小指の第1関節または第1関節と第2関節の間の痛みや変形です。利き手だけでスマホを持って操作する場合、多くの方が人さし指から薬指と親指で左右から挟むように持ち、小指を下側から添えるように持ちます。スマホの重みで小指に負担がかかるので、この部分の痛みや、ひどい場合は関節の変形なども生じてしまうのです。ほかにはフリック入力をたくさんすることで利き手の親指に負担がかかり、けんしょう炎を発症してしまうケースもみられます。 予防法は、スマホ好きには耳の痛い話ですが、長時間の操作を控えることがやはり大切です。または、非利き手でしっかり持って利き手で操作する方法だと小指を下に添えなくても安定するので、効果が期待できます。 寝る前に布団の中でスマホを操作してしまうこともあるでしょう。液晶からの明るい光は睡眠に必要なホルモンであるメラトニンの分泌を抑制してしまいます。結果、なかなか寝付けないとか、朝に眠気が残るなどの障害が生じてしまいます。睡眠直前のスマホ操作は控えた方がよいでしょう。 さらに、ポケットのスマホに着信も通知もないのに、震えが来たと感じてしまったことはないでしょうか。これはファントム・バイブレーション・シンドロームといいます。依存性が高くなっている証拠ともいえます。年度も替わり、新たにスマホを持つ人も増えることでしょう。スマホは上手に健康的に使いましょう。 |
2020年4月5日