その他
市内の整形外科には東京臨床整形の作成した、この表題の赤いパンフレットがあります。前にもご説明致しましたが、ロコモとは運動器の障害の為に移動能力の低下をきたした状態で、運動器とは骨、関節、筋肉、神経など体を支え、動かす役割をする器官の総称です。 骨はもとより、主になる一般的な筋肉量は20歳代が一番多く、40歳代から減少し始め50歳代の減少が大きく、75歳になると20歳代の半分になると言われています。 心因性以外の疼痛は受傷起点や傷害部位が分かり、早めに適切な治療で症状を軽減出来、放置して長引きますと、痛みの種類が変化し複合化して慢性疼痛になり、いろいろな治療法でも改善しにくくなります。 急性期は別として痛みがある時でも、主治医の指示下で運動を行うほうが、しない場合より痛みが軽減します。また、慢性疼痛の80%はうつ病が関与して慢性疼痛の薬剤には、うつ病の治療に効果のある薬剤もあり、主治医は治療効果を期待し同系統の薬を処方する事もあり、うつ病の薬は飲まないなどと言わないでください。 骨粗鬆症の予防には、カルシウムの摂取と日光浴と重力のかかる運動が良く、骨は長軸に対する物理的な刺激で電流が伝わり強さが増し、ダンベル運動も、筋肉の収縮が骨に負荷をかけ良いですが、重さに慣れたら荷重を段々重くしてください。 現在ロコモの予防運動としては、バランス訓練も兼ねた片脚立ちと下肢筋力増加のスクワット、丈夫な脚腰を作る、踵上げのカーフレイズと下肢の柔軟性も兼ねたフロントランジが推奨されています。 片足立ち一分ずつ×2回で、50分のジョギングと同じ効果があると言われています。短時間で更なる筋力アップと骨の強度を得たいかたは、自分の筋力とバランス能力をチェックし決して無理をせずに、必ず主治医に確認を取ってから、スクワットも入れた片脚立ちジャンプやダンベルを持ったエアー縄跳びなど如何でしょうか。 |
2018年4月1日