日本人の成人の約5人に1人が、寝付けない、途中で目が覚める、早く目が覚めてしまう、寝た気がしないなど、よく眠れない症状を感じているそうです。眠れない日が続き、日中に眠気が出る、だるくて活動できない、気分がめいる、となるとつらいですね。 そのようなときにまず日頃の生活を振り返ってみましょう。睡眠の妨げになることをしていませんか? (1)就寝1時間前や、途中で目が覚めた時の喫煙、(2)夕方から就寝前のカフェイン(コーヒー、緑茶、ココア、カフェインの含まれている栄養・健康ドリンク)摂取、(3)寝酒、(4)就寝前、途中で目が覚めた時にスマートフォンを見る、(5)熱い温度での入浴、(6)眠ろうと意気込んで早くから寝床に就く、(7)夕方すぎの長時間の昼寝など思い当たることはありませんか。以下にそれぞれの解説をします。 (1)(2)ニコチン、カフェインには覚醒作用があります。(3)アルコールは入眠を一時的には促進しますが、途中で目が覚めることが増え、熟睡感を得ることができなくなります。(4)(5)スマートフォンの明かりや熱いお風呂は刺激が強くてリラックスを妨げます。(6)眠れないことを訴える方の中には、床に入ってから寝付くまでの時間が長くつらいという方がいらっしゃいます。むしろ寝付く直前に床に入ること、早く寝ようと思ったら早く起きることを勧めています。(7)昼寝をするのは構いませんが、夕方すぎの1時間以上にもわたる昼寝ではかえって睡眠のリズムが崩れてしまいます。 鉄分の不足、血糖値、血圧なども睡眠に関係があり、身体の病気が隠れていることがあります。また、うつ病や統合失調症などの心の病気の症状の場合もあります。最近では認知症にも関係があるといわれています。 さまざまな工夫をしてもうまく眠れない時は、かかりつけのクリニック、病院にご相談ください。 |
2019年2月17日