皆さんの健康のために

「新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)について」

 年明けから急速に感染拡大した新型コロナウイルス感染症の「第6波」には、オミクロン株が関与しているとされています。オミクロン株は咽頭や気管支などの上気道でウイルスが増殖しやすく、発熱、倦怠(けんたい)感、頭痛などの症状のほか、喉の痛みが強いのが特徴です。昨年の夏に流行したデルタ株に比べ、潜伏期は短く、肺炎などを引き起こすことは比較的少ないようですが、基礎疾患を持っている高齢者が感染すると重症化する可能性があるので、高齢者施設に勤務している従業員や高齢者と同居している家族は細心の注意を払う必要があります。最近は、オミクロン株の亜型である「BA・2」の存在が注目されており、従来のオミクロン株に比べ、さらに感染性が強いことが知られています。オミクロン株は「BA・2」への置換が進んでおり、3回目のワクチン接種が進んでいるのにもかかわらず、なかなか「第6波」が収束しない要因となっているようです。

 新型コロナウイルス感染症の発症や重症化予防には、ワクチン接種が有効とされていますので、2回目の接種から半年以上経過した方は、なるべく早く3回目の接種を受けることをお勧めします。わが国ではmRNAワクチンとして、ファイザー社製と、モデルナ社製のワクチンが使用されていますが、「交互接種」といって、1・2回目と3回目のワクチンの種類を変えた方が、同じ種類のワクチンを3回とも接種するよりも効果が高くなることが分かっています。4月からは3回目接種の対象が12~17歳の方にも拡大されましたが、接種できるワクチンはファイザー社製に限ることにご留意ください。

 当分の間は、「コロナの時代」が続くことになりそうですが、不織布マスクをしっかり着ける、手洗い・アルコール消毒の徹底、3密を避ける、十分な換気などの感染予防の基本を守りながら、ステイホームを意識し過ぎることによる体力の低下にも気を配り、感染の波を上手に乗り切っていきましょう。

2022年4月17日


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