皆さんの健康のために

「乳がん検診は何歳まで受ければよいのでしょう?」

 乳がんは40歳から60歳くらいまでがピークで、それ以降はならないと思っていませんか。70・80代でもピークの年代の半数以上の方が乳がんにかかります。20・30代の方でも決してゼロではなく、特に近年は30代の方の乳がんが増えてきています。

 「閉経したら乳がんにはかかりにくくなる」と考えていらっしゃる方もいますが、最も乳がんの多い年代は60代で、それ以降も急減するわけではないということをご理解いただきたいと思います。

 検診方法の主体であるマンモグラフィは、閉経期から時間が経過するに伴い、よりがんが写りやすくなり、発見しやすくなります。したがって、ご高齢の方ほど乳がん検診の効果が高くなるともいえます。

 コロナ禍で検診の受診を控えられている方が多いようですが、がんは確実に一定の確率で発症します。特に乳がんは女性が最もかかりやすいがんで、働き盛りの方に多く発症しますが、30歳以降ご高齢の方まで広い年代に発症するのです。しばらく受診をされていなかった方は、今年度中にぜひ受診をしていただきたいと思います。

 検診方法は、40歳時にはすべての方がマンモグラフィを受け、以後は2年ごとに受けていただくのが推奨されます。ただし、初回の検診で高濃度乳房と判定された方は、超音波検診を受けていただく方が有利と考えられます。また、30代の方はマンモグラフィによる発見率が高くないため、基本的に超音波検診を選択されることをお勧めします。三鷹市では30歳以降ご高齢の方まで、健康保険の種類に関係なく、女性はどなたでも指定の医療機関で乳がん検診を受けられます。

2022年8月21日


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