皆さんの健康のために

「肺がんと受動喫煙について」

 肺がんとは、肺に発生する悪性腫瘍のことです。現在、2人に1人ががんになるといわれており、日本全国で年間約8万人が肺がんになり、その9割が亡くなる、がんの中で最も死亡数が多い病気です。

 東京都受動喫煙防止条例が施行され、受動喫煙防止への関心が高まっています。しかし、市内を見ても、コンビニや商店の前で集まって喫煙している方が多く見受けられます。歩きたばこも多く、注意することもできず、我慢している方も多いと思います。たばこの煙は周囲約14mに到達するという報告もあり、誰かのたばこの煙を吸うだけで喫煙者と同様のリスクがあると考えられます。

 喫煙者が出した、たばこの煙から立ち上る「副流煙」には、多くの有害物質が含まれています。副流煙に含まれる発がん性物質などの有害物質は、喫煙者が直接吸い込む煙より多く入っているものがあり、受動喫煙(二次喫煙)による体への影響はかなり大きなものがあります。また、服や髪、カーテン、壁などからたばこ臭を感じたことがあると思いますが、これらにも有害物質が含まれており、体内に吸い込んでしまうという研究もあります。これは、三次喫煙(残留受動喫煙)といわれており、残留受動喫煙被害というものも、さまざま報告されております。皆さんも街中や室内で気付くことも多いと思います。少なくはなってきましたが、喫煙室には要注意です。

 喫煙、二次喫煙、三次喫煙によって、さまざまな病気が増えると、医療費も高くなってきます。予防ほど重要なものはありません。喫煙、二次喫煙、三次喫煙といった負の連鎖を防いで、きれいな空気の三鷹で、さらにきれいな空気を皆さんでつくっていきましょう。

2022年10月2日


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