皆さんの健康のために

「けがをしたらどうしますか?」

 日常生活で、けがをすることは多いと思います。開いた扉にぶつかったり、つまずいて転んだりして血が出ると、慌ててすぐに絆創膏(ばんそうこう)を貼っていませんか? なかなか止まらない血や、傷から出る水分など、どうすれば速やかに治るのか悩むことは多いでしょう。

 近年は貼り続けるタイプの絆創膏がありますが、貼ってよいのはちょっとした擦り傷と、表面の切り傷だけです。擦り傷でも、えぐれているような場合や、皮膚が切れてしまった場合は絆創膏の適応ではありません。どんな傷でもまず流水で洗浄し、やけどの場合は10~15分冷やしてください。やけどで水ぶくれになったところにくっつくタイプの絆創膏を貼ると、剥がすときに皮膚も取れてしまい、とても痛いことになります。

 出血が多い場合や皮膚が切れてしまっている場合は、なるべく早く病院に行くことが大切です。日中は形成外科があるクリニックや病院へ。夜間や休日の場合は救急病院へ。傷の程度によって翌日でも構いません。2日経過してしまうと適切な治療は受けられなくなってしまいます。

 形成外科では傷の治療を適切に行うことが可能です。また、傷痕の診察も行っています。手術後の傷痕や盛り上がってしまった傷痕の痛み、かゆみの治療もしています。仕方ないと思って諦めている人も多く、「早く来れば良かった」とよく言われます。つらい症状がある場合は形成外科で相談してください。ほくろや粉瘤(ふんりゅう)、脂肪腫などの切除や、化膿したおできや傷などの治療もしています。シミや老化による美容の診察、あざの治療など外見に関わる悩みに関しては、一度形成外科に相談してみてください。

2023年7月2日


会員限定
会員限定
連絡帳みたかい