乗り物酔いの予防

健康コラム「RSウイルス感染症」

 毎年秋から冬にかけて、インフルエンザをはじめとする呼吸器感染症が流行しています。この原因の一つにRSウイルスがあります。
 乳幼児では重症の細気管支炎を起こすことがありますが、健康な成人では通常は風邪症状のみで完治することが多いため、RSウイルス感染症を意識することは少ないと思います。ただし、高齢者や基礎疾患のある方では重症化することがあり、インフルエンザと同様に注意が必要です。高齢者が感染した場合は、細気管支炎、肺炎に進行して非常に強いせきや喘鳴、速い呼吸、高熱、低酸素血症により、入院に至ることが少なくありません。65歳以上の高齢者では、46~64歳の成人と比較して入院リスクは10倍に達すると報告されています。また、入院した高齢者患者では死亡率が5~18%とされています。これは、毎年流行しているインフルエンザ感染症に匹敵するリスクと言えます。現状ではRSウイルスに対する抗ウイルス薬はなく、治療は対症療法のみになりますので、感染に対する予防が重要です。一般的なウイルス感染対策と同様にうがい、手洗い、マスク着用はある程度有効ですが、完全ではありません。
 最近になり、RSウイルスワクチンが使用できるようになりました。このワクチンは入院や重症化のリスクを大幅に軽減し、高齢者死亡を82%抑制するとされています。高齢者、基礎疾患をお持ちの方は医療機関に相談してみてください。

2025年12月21日


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